文通ブーム」が帰ってきた! 手書きの温もり、返事を待つワクワク感…
 
見知らぬ人と手紙を通じてコミュニケーションを楽しむ文通が今再び注目されている。インターネットが普及し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などデジタルの世界で交流する人が多い中、便箋に手書きし、投函したあとに返事を待つというアナログな手順の新鮮さが見直されているようだ。(櫛田寿宏)

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 ■返事を待つ喜び

 関西在住の30代女性は、文通を再開して約1年。10代の頃は、芸能雑誌の文通コーナーで知り合ったペンフレンドとやり取りしていた。「返事を待つワクワク感はやはりいいですね」と魅力を語る。

 新たな文通相手は、仲介サービスを利用して知り合った30代の女性。書く内容は、趣味や人間関係のことなど身の回りの出来事だ。

 ■プライバシー重視

 かつてはさまざまな雑誌に文通コーナーがあり、氏名や住所を記載して文通相手を探すのが一般的だった。しかし、ネットの普及に伴うトラブルの増加や、平成15年の個人情報保護法施行によって慎重さが求められるようになり、文通コーナーは姿を消した。

 現代の文通では、個人情報保護が重視されている。日本郵便が運営する『青少年ペンフレンドクラブ(PFC)』では、毎月発行の会員情報誌「レターパーク」に文通希望者の氏名と年齢、短いメッセージを記載したリストを掲載。文通をしたい相手が見つかったら、PFCの事務局宛に手紙を郵送し、PFCが相手に転送。その後のやり取りは当事者同士で行う。

 昭和24年、「郵便友の会」として誕生したPFC(平成13年改称)の会員数は約1万5千人(1月1日現在)。最盛期の昭和30年代は約30万人で推移していたが、平成18年には5千人まで減少。その後、増加に転じ、じわじわと会員が増えてきた。事務局の富沢隆さんによると、現在の会員の8割以上は女性で、「30~50代が中心だが、最近は20代も目立つ。書き手の思いが伝わりやすい肉筆の文字の持つ温かみが受けているようです」という。

 書簡で交流する良さを見直そうと新たに仲介サービスを行う業者も出てきた。

 文通の仲介をする会報「ふみびと」を月2回発行している「文通村」(千葉県成田市)は平成21年に活動を開始した。会報には実名ではなくペンネームを掲載。手紙のやり取りは文通村を通じて行われるため、当事者同士は本名を明かさなくても交流できる。

 冒頭の女性も利用者の1人。「今は昔と違って名前や住所を明かさなくていいので、気持ちをそのまま飾らず書けます」

 同社の保科直樹社長(32)自身、高校生のときに山口県のユースホステルで知り合った広島県の女子高校生と1年ほど文通をした経験がある。「手紙のやり取りをすると、自分が他者から必要とされていると感じることができる。電子メールで瞬時に交流できる時代ですが、文通は残したい文化です」と事業を始めた理由を説明する。

 ■店内から手紙を投函

 明治37年創業の老舗文具店、銀座・伊東屋(東京都中央区)は昨年6月、店舗をリニューアルした。2階の手紙関連用品の売り場では、商品が手に取りやすくなるよう陳列を工夫したところ、リニューアル前に比べて売り上げが1・5倍に伸びた。若い世代には、手軽に書けるため、けいの幅が広い便箋が人気という。

 一角には、手紙を書くためのテーブルのあるコーナーも。書いた手紙を店内に設置したポストに投函でき、「久しぶりに手紙を書きたくなった」という人もいるという。

 同社広報室の市原美子マネージャーは「手紙には切手や便箋を選ぶ楽しみがあり、若い人にも徐々に広がっている。手紙が伝える感動を多くの人に味わってほしい」と話している。
 
(産経新聞 2月28日;
ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160228-00000541-san-hlth






【今日の風景】 

『文通』と『ラブレター』は、文章を書く訓練としてもなかなかに良いことかと思います。

かくゆう懐古堂も中学生から高校生の頃にかけては文通もラブレターを書く事(渡すことはまた、別個の問題です)も大きな情熱を持ってやっていました。

夜中に高校受験の勉強に託けて、ラジオの深夜番組を聴きながらラブレターや文通相手への手紙を書いていたことを懐かしく思うのは私だけではないと思います。

しかし高校生活も後半になる頃には、いろんなことに忙しくなっていつの間にか止めてしまいました。

それにしても今から思うと、それらの事は確かに文章をいろいろと考えながら書く楽しみや、人が読んで分かり易い文章作成の訓練には最適だったのかも知れません。

思春期の読書も論理性を持った思考力を養う上では非常に大切ですが、情熱を持って文章を書くことも同じくらい大切です。

そいう意味では改めて、『文通』が盛んになるというのは非常に良いことかと思います。

またブログと違って、リアルタイムに近いダイレクトな反応があるというのも続けていく励みになりそうです。


    




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