元女性”はなぜ顔の皮を剥がされ死亡していたのか。
東京都福生市のアパートで、住人の土田芳(よし)さん(38)の遺体が見つかった事件。
鼻が切り取られ顔の皮が剥がされていたという猟奇性に加え、土田さんが男性への性転換手術を受けていたこと、そして、女性ホルモンを摂取している男性(28)と養子縁組という形で“結婚”していた特異な態様が浮かんでいる。
警視庁はこの男性が土田さんの死亡の経緯について何らかの事情を知っているとみているが、真相はまだ闇の中だ。
■顔はまるで“人体模型”のようだった「父が目を開けたまま、顔から血を流して倒れている」。12日午後5時半ごろ、養子の男性からの通報で駆けつけた警視庁福生署員は、その異様さに一瞬、目を疑った。福生市武蔵野台にあるアパートの6畳間の和室には、すでに死亡していた土田さんが、布団に包まれた状態であおむけに横たわっていた。頭から青色のポリ袋をかぶっており、署員らが外すと、顔面の皮膚がフェースラインに沿って刃物のようなものではがされていた。鼻もなく、骨が見えている部分もあった。かろうじて眼球は残されていたが、捜査関係者は「顔だけ人体模型のようだった」と打ち明ける。顔以外に目立った外傷がなく、遺体に抵抗したような形跡もないことなどから、同署は土田さんが何らかの理由で死亡し、死後に体を傷つけられた死体損壊容疑を視野に調べている。同署によると、事件当日、養子の男性は午前5時半ごろに帰宅。土田さんも直後に戻り、男性と雑談したあと、遺体発見現場の和室で眠りについた。養子の男性は別の部屋で就寝したという。男性は「起きたら父が倒れていた」と説明。だが、室内に第三者が侵入した形跡などはなく、同署は男性から詳しく話を聴いている。現場からは、剥がされた顔の皮膚や刃物などが見つかっておらず、何者かが持ち去るなどした可能性があるという。
■トラブルが相次いでいた“夫婦”《人生で最も忘れられない日になりました。嫁の支えがなかったら今、この瞬間はなかったと思います。本当にありがとう》(土田さん)《もう一人きりにならないと信じて》(養子の男性)昨年6月16日、2人がお互いの「フェイスブック」にそれぞれ投稿したメッセージだ。2人は同日ごろ、養子縁組を結んだとみられる。関係者らによると、2人は約1年半前、性的な少数者らが集うインターネット上の交流サイトを通じて知り合った。昭島市内のニューハーフクラブでともに働くなどしていたが、事件直前はそれぞれ別の店に勤務していたという。知人らによると、2人の関係には最近、亀裂が入っていた。事件当日の12日早朝、土田さんを自宅アパートまで送ったという同僚の男性は、「車内で土田さんが『養子の男性と関係がうまくいっていない。だめかもしれない』と悩んでいた」と振り返る。実は署員が通報をうけて現場アパートに駆けつけたのも、今回の事件が初めてではなかった。8月13日には、養子の男性が「父(土田さん)に首を絞められた」と110番通報。同署が、土田さんを暴行容疑で現行犯逮捕している。被害届が取り下げられたため、土田さんは約1週間後に釈放された。同署は男性への安否確認を続け、7回目の連絡になった10月27日、男性から「(土田さんには)これまで以上に優しく接してもらっている。もう連絡は不要」と伝えられたという。2人の知人男性によると、8月の暴行の原因は、養子男性と別の男性との関係を土田さんが怒ったためだった。そのころ、養子男性のフェイスブックには、「寝ずに面会…大変だわ…仕方ないけど」などと、当時、警察署で取り調べを受けていたとみられる土田さんの面会に向かう様子が綴られていた。だが、今月3日には、今度は土田さんが養子の男性から暴行をうけたとして110番通報。溝は深まる一方だった。
■事件後に「なんで?」関係者らによると、2人は5月末から現在のアパートに住み始めた。当初は仲むつまじい様子だったといい、近所の女性は「ファストフード店の帰りなどに、いつも食べあいっこをしながら歩いていた。幸せそうだった」と振り返る。一方、アパート近くの居酒屋の経営者男性(42)は、店に来た2人の様子について「終始不機嫌な養子の男性を、土田さんが困った様子でなだめていた」と打ち明ける。かつて女性だった土田さんが身長160センチ程度なのに対し、養子の男性は175センチと比較的大柄で、別の知人男性は「本気でケンカになったら、土田さんは勝てないだろう」と話す。土田さんの遺体は司法解剖でも死因が分からず、さらに詳細に検査して特定を進めている。事件後の今月13日、養子の男性はフェイスブックに《なんで?なにがおきたの?》とコメントした。かつては確かに幸せだったはずの異色の“夫婦”に訪れた悲劇。一体何があったのか。真相究明が待たれる。
(産経新聞11月21日;
【今日の風景2】
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・『続 東京福生市マンション猟奇殺人事件』
・『福生マンション死体 性転換男性とニューハーフ同居者の関係は?』
周りの状況が少し見えてきた記事でしたので取り上げてみました。
怨恨ならば遺体発見者が、第一容疑者。
隣の部屋に寝ていて、被害者が殺害されるのも顔の皮を剥ぎ取られるのにも気がつかないのは不自然。
日頃から警察沙汰になるほどの諍いを、何度も起こしているのも殺害理由になる。
でも死因がまだ不明。
ただ薬物でも発見の困難な毒性の強いものも結構あるようだ。
顔の皮と凶器も不明。
しかし被害者が帰宅してから警察官がくるまでには12時間あった。
遺体から顔の皮を剥ぎ取り、凶器とともに捨てに行くには充分な時間であろう。
以前から計画していたのなら更に可能性は高くなる。
まだ被疑者として拘留はされていないのだろうが、時間の問題のような気がする。
性転換して男性になった女性とニューハーフの事件と考えるのではなく、単純に女と男の痴情の縺れと考えたほうがスッキリ解決しそうな事件である。
※画像はフリーを使用しています。
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